第1回 まずは定義しないと

『戦略的パワーユーザー(Strategic power user)』とは何か?

誰も聞いたことのない言葉だと思います。
理由は、私の造語だからです。

他に適当な名称があればそれに合わせたいし、そもそもこれについては私が発信するのではなく、私自身が誰かから教わりたいと熱望し続けてきたことです。

多くの人が何となくイメージする、理想的なデータベースの活用方法とは、こんな感じのものではないでしょうか?

欲しい情報を、欲しい形で手にできる便利さをもたらし、仕事環境を改革する快適ツール

大量データの整理統合くらいは、ほんのあいさつ代わり
「情報の要約」・「対象の絞り込み」・「コンバージョン分析」から「売上トップテン」まで、事業戦略の舵取りを力強くサポート!

たしかに、こういった事柄に、DBはその効力を遺憾なく発揮します。
でも、DBの効力とは本当にそれだけでしょうか?

上に挙げた例はどれも直線的な…いわば直接攻撃やその補助といった「攻め特化アイテム」としての利用法です。

DBというものは、攻めにしか使えないのか?
守りにはどうか?

いや、できれば攻守両面を丸ごと…つまりは「攻防力」として、DBを使いこなせないだろうか?

(ここでいうのは日常的に行われる「売上伝票の経理システム連携」などではなく、事業活動への応用などBIに近いイメージのものです)

残念ながら私の周りに、そういう発想をする人はいなかった。
まず「データベース」なるものに関心を持つ人がいない。

もちろん、DBの技術を持つ人にはたくさん会いました。
高度なテクニックを駆使し、プログラミングやシステムのメンテなどに携わるエンジニアの方々です。

(一般ユーザはニーズを雑に言うから困る。
あと、課題実装数じゃなく工数で評価しろ)

私がこういった“本職のエンジニア”と関わりを持つときのパターンは、だいたい決まっています。

だいたい最初は「変なユーザーだな」と認識されます。

彼らがこれまで接してきた一般ユーザーが、絶対にしないような質問や要望をするからです。

ですが打ち解けた暁には、それが素人なりの技術へのリスペクトだったことに気づく。

つまりは「話の分かるやつ」と認識されるせいか、基本的に口数の少ない彼らから様々な情報が聞けたり、かなり細やかな便宜を図ってもらうことが多々ありました。

そういう好意的関係が多かったということを踏まえたうえで言いますが、これら技術者の方々が優れているのは“DBの扱い方”であって『アイテムとしての使い方』ではありません。

<次回記事>

システムエンジニアなどのIT技術者は、ユーザーリクエストに応じて情報の渦の中に手を突っ込み、調合して望みのものを現実世界に引っ張り出す魔法使...

【データベースのトリセツ 目次】

<部下が手ごわくて困る上司>

 戦場に立とう、部下と共に

引き算で不利条件をつぶせ

BIツール権限を与えるな

パワーユーザーとは

「戦略的パワーユーザー」一覧

<部下が役立たずで困る上司>

部下扱いのセンスは学歴不問

なぜあなたの部下は、要領の悪い質問をしてくるのか?

部下の教育が「とにかく結果を出せ!」だけだった場合

システム化が、上司が嫌われる原因を生み出す

<部下とわかり合いたい上司>

DB活用は文系センス

社内カウンセラーになるためのデータベース活用術

部下の『行動記録』は、上司にわかってほしい『感情記録』

部下のデータを読む訓練のコツ

<部下が型破りで戸惑う上司>

「即戦力」は歯車ってことか?

第1幕:会計事務所からやってきた、会計を知らないスペシャリスト

第2幕:乱世に乗じるスペシャリスト

第3幕:経営者に感情移入するスペシャリスト

第4幕:オールマイティなスペシャリスト

第5幕:殻を破れ!スペシャリスト

<部下の戦略性に戸惑う上司>

ストラテジック・パワーユーザー ~ 戦略家で、且つ戦闘の達人

第1回 まずは定義しないと

第2回 IT技術者じゃなく『ユーザー』だから経験できるダメな感じ

第3回 データベースでホワイト企業を作るなら

第4回 戦略的パワーユーザーは『DBで組織を造る者』

第5回 ストラテジック・パワーユーザー

<悩む上司への1つの処方箋>

パーティーメンバーを魅了する組織理論

給与制度を使うワザ

部下の成長カーブ

評価力は上司力

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