社内カウンセラーになるためのデータベース活用術

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データベース(以下「DB」)活用と、部下との関係を良くすることに関係があるのか?

私が主張する「DBを使いこなす方法」とはデータをコミュニケーションツール化することですので、切っても切れない関係です。

DBと言えば一般的に、システムエンジニアやシステムアナリストと呼ばれる、いわゆるITのスペシャリストの領域だと思われがちです。

でも私は、それらITスペシャリストには、DB活用のセンスを持つ人はほぼいないと思っています。

といってもディスっているわけではなく、担当領域が違うから当然なことなのです。

DBを“扱う”のは理系センスを持つITスペシャリストであることは間違いないと思います。

一方、DBを“活用する”のは我々のようなIT素人で、能力属性で言えば絶対的に文系センスだと考えています。

文系で、決してITに詳しいとは言えない上司が行うDB活用方法とは「部下のデータを素にして対話をする」ということです。
ただそれだけのことですが、効果は抜群。

・現在抱えている問題の解決
・将来起きる問題の未然防止
・気づかなかった挑戦テーマと、取り組み方の発見

など、部下を多角的に理解できると共に、これからの筋書きも明確になり、部下のストーリーのどこであなたが登場し、部下を手助けしていくかの予測が可能になってきます。

しかもこれは、個人/組織、どちらにも対応できるので、あなたが話す相手がチームリーダーだったとすれば、リーダー自身に施すことも、リーダーが率いているチーム全体にも施すことができます。

コミュニケーション用に利用するデータベースは、難解なIT技術を要しないということを、まずは知って欲しいと思います。

相談業においては、接した相手の心に魅力的な印象を残し、多くのファンを獲得できた人が顕著な業績を残しますので、資格や技術よりも『活かし方』を心得た人が成功するのは当然と言えます。

結局のところ、ビジネス現場においては、『対人接触力』と『実務力』が掛け合わさったものが生産性の源泉となります。

あなたには是非、この公式を最小限の努力で身に付け、あたかもカリスマ相談業のようなポジションを、社内で得て頂きたいと思います。

ちなみに、“相談”という言葉を分解すると、「相」の語源は「事物の姿を見る」ということのようなので、相談とは「見えている姿について語り合う」ことになります。

これならかしこまる必要はなく、日常誰でもしているでしょう。

経営者や管理者は、部下に働いてもらって一定の成果を挙げる立場なので、“部下からの相談対応”を“社内相談業”と呼べるほどにクオリティを昇華させ、よき職場を築いていってもらいたいと願っています。

相談の受け方のパターンは無数にありますが、その中でも「人が一番関心を持つのは『自分自身のこと』である」という法則をメインにします。
相手の情報に基づいて、相手のことを二人で相談するというテーマに特化してみましょう。