成長カーブ(グロースカーブ)は、経済動向や事業ライフサイクルの傾向をつかむ指標として、よく使われます。
導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つに分かれますが、ビジネス上は導入~成熟期までの動きが重要になります。
これを個人に当てはめて、新人が入社してからの成長を、グロースカーブで表現するとします。
同じように「導入期」「成長期」「成熟期」までを考慮するとした場合、特に注視するのは導入期と成長期ではないでしょうか。
一人の社員がある程度の期間にわたって勤めていくなかで、ずっと同じステージに立つことはなく、「新人」から「中堅」にステップアップし、やがて「責任者」や「教育者」になるという具合に、働きに応じて立つステージは変わっていきます。
つまり、成長カーブは1本のラインで表すものではなく、数本必要ということになります。
では何本が適当か?
事業は戦略と戦術で行われます。
そして、戦略はそのまま戦術に落とし込めるものでもなく、その橋渡しをする「戦略展開」の存在が不可欠です。
そこでこの「戦略展開」を『仕組』とし、戦略-仕組-戦術の3つに分けるものとします。
社員の成長の順番でいえば、(1)戦術、(2)仕組、(3)戦略となります。
3つの成長カーブを、それぞれどのように扱って部下を育成していくか?
その点を詳細に解説してきましょう。