第5幕:殻を破れ!スペシャリスト

初の民間企業体験の中から、データベースにこだわったエピソードをお話ししました。

具体的にDBを使った描写はほとんどありませんが、逆に、あまりにも日常的に使っていて特筆しようがなかった側面もあります。

(経営者には毎日が業績アッププロジェクト。
『部署』というのは、仮置きみたいなもの)

結局、プログラムがどうとか画面デザインがどうとかいうことよりも「DBを使って何をしたいか?」という構想が立てば、技術面はエンジニアに依頼することができる。

これも立派な『データベース技術』だと私は考えています。

『構想力の磨き方』こそが、我々IT素人が学ぶことで、私のペンネーム“四緑文鳥”はそのための活動手段です。

とにもかくにも私の社会人としての半生で、実力以上の成果をもたらしてくれたデータベース。

(DBは社内に満遍なく関わっている。
本来、パワーユーザーに部署などは関係ない)

私は自分の担当業務の前後工程にも強い関心を持つためか、周囲を巻き込んでの改善もよくしましたが、そのときの素材もデータベースでした。

IT技術は無いが、私は「パワーユーザー」。

ツールを自作して業務を圧倒的に効率化するこの人種の多くは、私のようなまがい物と違い、相応のITスキルを有しています。

ただし、IT専門職でもないのに凝ったスキルを会得するだけあって、クセが強く、編み出したツール類は自分だけで抱え込むタイプも多い。

そんな中、経営者的感覚で全体を俯瞰しながら個別の細かな作業に携わることができ、自分のITスキル発揮場所を自在に操れるタイプのことを、私は「戦略的パワーユーザー」と表現しています。

『戦略』と聞くと企画系のポジションを連想します。

では、企画系メンバーがパワーユーザーになれば「戦略的パワーユーザー」として経営者や管理者の片腕になれるのか?

私は違うと思うのです。
パワーユーザーというのは作業現場のるつぼから誕生します。企画系とは棲息領域が違う。

一方、バリバリの現場作業員で、四六時中戦略的な企画を考えるタイプも中々いない。

(クセのある各部署の「戦術パワーユーザー」
彼らを使いこなすのも『戦略的パワーユーザー』の務め)

仮にいるとして、自身の経験知をプログラム化するほどの『凝り性なタイプ』に、社内全体を俯瞰する仕事を任せられますか?

戦略的パワーユーザーは、他部門のベテランさん(戦術パワーユーザー)と人間関係を作り、聞き出したノウハウをITツール化しながら社内の各部署を回らなければなりません。

ところが、パワーユーザーの多くにはこんな傾向があります。

この言葉に出会ったのは2010年の春ごろ。BIツールの記事でも書きましたが、当時の勤め先の基幹システム入れ替えの頃です。システム会社のエンジニアから聞きました。 パワーユーザーとは一般的に、パソコンに詳しいユーザーということらしい。 パソコ

そもそも戦術面を超えた位置に立つ、戦略的パワーユーザーの誕生が稀な理由はこれです。

ではどうすればよいか?

まずは、部下の働きを良く理解し、良いコミュニケーションがとれるようになってから、戦略領域の仕事に実践投入すべきです。

戦略領域の仕事をさせると、会社の舵取りに直接かかわってきますので、上司のあなたのコントロール下で育て、活躍させた方が絶対にやりやすい。

戦術パワーユーザーはともかく、戦略的なパワーユーザーは自然発生を期待せず、自分で育てることをお勧めします。

【データベースのトリセツ 目次】

<部下が手ごわくて困る上司>

 戦場に立とう、部下と共に

引き算で不利条件をつぶせ

BIツール権限を与えるな

パワーユーザーとは

「戦略的パワーユーザー」一覧

<部下が役立たずで困る上司>

部下扱いのセンスは学歴不問

なぜあなたの部下は、要領の悪い質問をしてくるのか?

部下の教育が「とにかく結果を出せ!」だけだった場合

システム化が、上司が嫌われる原因を生み出す

<部下とわかり合いたい上司>

DB活用は文系センス

社内カウンセラーになるためのデータベース活用術

部下の『行動記録』は、上司にわかってほしい『感情記録』

部下のデータを読む訓練のコツ

<部下が型破りで戸惑う上司>

「即戦力」は歯車ってことか?

第1幕:会計事務所からやってきた、会計を知らないスペシャリスト

第2幕:乱世に乗じるスペシャリスト

第3幕:経営者に感情移入するスペシャリスト

第4幕:オールマイティなスペシャリスト

第5幕:殻を破れ!スペシャリスト

<部下の戦略性に戸惑う上司>

ストラテジック・パワーユーザー ~ 戦略家で、且つ戦闘の達人

第1回 まずは定義しないと

第2回 IT技術者じゃなく『ユーザー』だから経験できるダメな感じ

第3回 データベースでホワイト企業を作るなら

第4回 戦略的パワーユーザーは『DBで組織を造る者』

第5回 ストラテジック・パワーユーザー

<悩む上司への1つの処方箋>

パーティーメンバーを魅了する組織理論

給与制度を使うワザ

部下の成長カーブ

評価力は上司力

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