(6)仲の悪い部下とも、対社長戦なら協力し合える

ただ、働きと処遇という点で利害が一致しないのは、あくまで経営者(役員)と社員(使用人)の立場であって、役員以外は管理職もヒラもみな、同じ痛みを分け合う者同士です。

一方的に「次期の業績計画は必ず『収益は増、経費は減』だ」と決めつけ、そうなっていない計画を出した営業所長を締めあげるのではなく、その風潮に一石を投じるのも会社のため、ということがあります。

「これだけの結果を出したいから、この分の支出を増やしたい」というのは、言い換えれば「リスクを背負う覚悟がある」になる。

ある所長がそう主張してきたとします。
そして、それだけのことを言うからには、それなりのイメージを描いているはず。

第一線に立つ中間管理職が、予算計画で当期よりも経費を増やす次期の目論みを出したなら、やみくもに全否定する前に、そのイメージを聞いてみてからでも良いと思う。

ひょっとすると、将来「攻めるべき時は攻め、守るべき時は守る」ことのできる、経営トップの片腕たる優秀な人材かもしれません。

「CDするように言われているから」と、何とかの一つ覚えのように実現性の怪しい経費削減計画を出すのではなく、投下資本回収の意思と勝算があるのかもしれず、そのために役員などの幹部連中の後押しが必要だから、そんな主張をしてきているだけかもしれません。

そういう中間管理職なら、状況によってはあえてコスト増のリスクをとり、新たな事業の柱を築ける幹部に育てられるかもしれない。

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