(5)成長させてやった分、給与は安くて当たり前?

小学校か中学校で「質量保存の法則」というものを習います。

企業の業績にそれが適用できるかどうかは何とも言えませんが、社員への負荷を増す場合、社員は当然の権利のようにその適用を求めるでしょう。

負荷を上げたのだから、上げた分の源泉が無いのはフェアじゃない、という「質量保存の法則」です。

業績が上がれば給料に反映してやる、というのが経営者の想いでしょうが、社員にはそれとは別の尺度があって、「負荷が上がるなら業績とは関係なく待遇を上げろ」という気持ちがあります。

一方、負荷を下げて社員を楽にする方策を採り、その分待遇も下げるというのも「質量保存の法則」なのですが、これを適用しても不満を言う社員は必ずいる。

さらに言えば、「経験による『成長』も一種の負荷だ。だから昇給させろ」ということもある。

経営者からすると、『成長』の場を与え、その糧となる経験の機会を作り、実務能力や管理能力などよそでも通用するような社会人としての適性を教授しながら、なおかつ給料を支払っているわけで、チマチマしたことにまで目くじら立てて給料・給料言うなと文句も言いたくなるでしょう。

昨年度対比で予算計画は向上させてナンボ。
その源泉は、会社で働いて成長できる恩恵である。

これが、経営者の偽らざる気持ちではないでしょうか。
だからこそ、雇うものと雇われるものは、処遇の面では気持ちの上で利害が一致しない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする