(4)トップが嘆く「素直で従順な」社員たち

トップが嘆く「素直で従順な」社員たち。

私がその会社の営業所長たちと話してみても、彼らは「粗利、粗利」と言うし、コストダウンの認識もある。
来期の計画予算は「売上増、経費削減」をいかにきれいに書くかで評価が分かれる。

ただ、今年に比べて増となる次期売上を、どうやって実現するかのストーリーはやはり怪しい。
経費のほうは削減するから、その分だけ弱化する運動資金に替わるエネルギーは、どこから捻出するのだろうか。

ひょっとして(ひょっとしなくても)労働時間?
所員たちに負荷をかけて実現する、というストーリー?

それならば、負荷を上げても揺らがない信頼を手に入れ、メンバー全員のより一層の団結が必要でしょう。

『ソフト面のインフラ』というやつですね。

この状況では、所長の求心力が絶対的に必要。
それも、かなり高度なものです。

無理な計画予算に見合うだけの求心力を、どうやって捻出しますか?

相当な人格やカリスマと、高い実務能力が必要でしょう。
部下を管理する手間と、人間関係をメンテナンスするための時間も必要です。

計画は鉛筆をなめれば作れますが、実行は「実際の行動」であり、現実とのバランスが狂っている無理な計画は作らないほうが幸せです。

所長の求心力(ソフト面のインフラ)頼りでなく、カバーするだけのハード面のインフラも合わせて要求すべきでしょう。

それが出来ないなら、背伸びが過ぎる無理な計画はやめたほうが良い。
「去年より上がるのが当然」という一辺倒な考えを持たず、“上がるための原資”を担保しているかどうかの確認が必須です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする