密やかな協力者~ランダムのネスト編07

創造性の失せた上層部が、従来のやり方に固執するB氏に惰性で賛同し、A氏と仲の悪いB氏を悦に入らせているのが、日本全国に20カ所ほどの拠点を持つ「株式会社 四緑」の残念な会議風景である。

一方、A氏は毎回憤りや絶望感を味わって、チームの執務室があるフロアに帰る羽目になる。

チーム員の中には、そんなつらい立場のリーダーを慮り、なんとかA氏を助けようとしてくれるメンバーもいるのだが、いつまでたってもそれに報いてやれないこともまた、A氏の悩みである。

そんな中、新たな問題が起こった。
来期の事業計画を提出する時期が来たのだ。

昨年の新設時には、このプロジェクトチームの業績予測は企画部がその任を負った。
発足前だから当然のことだ。

しかし、実稼働して以降の事業計画とその達成は、プロジェクトリーダーに課される。

無論A氏はそんなことは承知の上である。
ただし、(株)四緑の事業計画は、東京事業部から提供される予測データを元に行われるという決まりがある。

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