密やかな協力者~ランダムのネスト編06

初めて接する事象への対応力のうち、経験年数や加齢により上がる要素もあれば、その逆の要素もある。

一定条件における先読み、パターン化などは、やはり経験がモノをいう。

だが、主に想像力や創造性は逆に、加齢とともに下がりがちだ。
一定的な経験を積めば積むほど、知らないものは切り捨てる習慣がつくからだ。

そのため、社内での地位が高い人間ほど、自分たちの経験に当てはめられれば理解し、そうでない部分は「聞いていない」「不適切と判断する」など、相談/提案しても歯がゆい思いをすることがある。

重要事項として話しているセンテンスには死んだように反応せず、「CD(コストダウン)」、「昨対」やらの聞き慣れた語句や、社の主力製品名にだけピクリとする。

当然、その重要事項は資料にも詳細に記してあるが、読み飛ばされていることが容易に想像できる。

居並ぶお偉方にとっては当然、得体のしれない(知るために頭を使わなければならない)A氏の発言より、勝手知ったることばかりしゃべるB氏の意見に乗っかったほうが、楽でよい。

それどころか、曖昧な(と受け取られる。未知のことは)報告で既存業務に変化を加えようとするA氏を責める幹部まで出てくるので、B氏にとっては(ざまあみろ)と毎回満足な報告会である。

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