密やかな協力者~ランダムのネスト編01

プロジェクトチームの利点は、戦略目的に邁進出来ることだ。

重要地点に突出陣地を構えた真田丸などは、敵味方双方が「最重要拠点」と認識した地点に強力な兵団を配置した戦術拠点であり、戦略拠点でもあった。

主将の真田幸村は、この真田丸での防衛戦を有利に進めることで、直接被害を敵に与えると共に、「攻めても奪えない敗北感」という間接被害を与える仕事に専念した。

そして、幸村の専任者働きがもたらす付加価値はそれだけではない。

大坂冬の陣の頃は徳川家康側にも、まだ豊臣方に寝返りかねない武将がいる不安定要素があった。

家康としては、そういった日和見的な連中に対しては、敵を鎧袖一触に撃破して見せることが重要で、真田丸の戦いが長引くこと自体が脅威だった。

幸村は当然そのことを知っており、戦術的意味と戦略的意味を併せ持つ狙いで真田丸を構想した。
あとは、全身全霊をもって戦闘を繰り返し、この拠点を守ることに専念すればよい。

大阪城の本丸では、お偉方がしきりに会議している。

城内の管理、味方の結束、他方面の戦い、諸国への政治工作など、豊臣家の運営には様々な要素があるが、家康が攻め込んできている今の状況においては、戦場の最前線こそが重要かつ緊急案件であり、幸村は最激戦区の戦闘プロジェクトのリーダーとなったのだ。

現代ビジネスのプロジェクトチームも、本質的な役割は、真田幸村的な立ち位置にあると思う。

戦略目的を、尖鋭的に実施するために作られるチームこそ、プロジェクト実施者の姿だ。
他に要素があってもそれは他者に任せて、ただひたすら創設の目的に沿った活動ができるという明快さこそ、プロジェクトチームの利点である。

(VBAの話はいずこに?)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする