忠実な部下が上司を言い負かす時

「上司のいうことを聞かなければならない」という制約は「上司のいうことを聞いていれば良い」という保護を、同時に受けていることでもあります。
「そんな単純なものではない!」といった言い分はいくらでもあるでしょうが、いずれにせよ、世界を狭く見ていられる心易さの代償といえます。

下積み時代に先輩や上司の言に従い、たくさんの経験をして視野を広げるのは大切なことですが、その『視野を広げる』という事柄の中には、上司を説得して自分の意見に従わせ、業務の流れを変える、なんて矛盾するようなものもあります。

「上司のいうことを聞かなければならない」という不満を漏らすのは、たいていは言うことを聞く忠実な部下(良い子)であることが多いですが、それゆえ上記の局面に立ち至ると葛藤や恐怖に耐えかねて「見て見ぬフリ」で正面から問題に取り組む努力がおろそかになることがあります。
自分でも問題から逃げている後ろめたさがあるので、そのエネルギーが上司の愚痴へ転換され、愚痴を繰り返しながらキャリアを重ねているうちに、ディベートが弱点になってしまうなどの歪みを生むことがあります。

『四緑文鳥アカデミー』では、良い子が一皮むけるプロセスを掘り下げています。
一皮むかずに年齢を重ねた時の悲哀にも少し触れていますので、心当たりのある方は、周囲に気づかれないように注意しながらそっと覗いてみてください。

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