ダイエーとイトーヨーカドー、どちらも同じころから大規模展開をしてきた、日本を代表するスーパーマーケットですが、その趣は大いに異なります。
「売り上げは全てを癒す」と豪語した中内会長が率いたダイエーは、積極的なメディア展開やプロ野球球団の買収など、とかく派手やかな印象を世間に感じさせてきました。
一方、利益重視のイトーヨーカドーといえば、知名度は抜群ですが、どちらかというとその子会社のセブンイレブンによる鮮やかなビジネス展開が目を引き、生みの親のほうは比較的控えめな印象があります。
「スーパーマーケット」というカテゴリ自体が世の中に提供する価値は、会社の個性ぐらいではそう大きく変わらないと思いますが、そこで働く人たちにとっては、個性の違いは運営方法の違いでもあるので、もし同業界内で転職した場合、経験はあっても新しい会社のカルチャーに合わせるのは初めてのことになるはずです。