<第9回>「判断」と「作業」は別担当

私は10年ほど前に初めてこの本を読んだとき、「通信力」のくだりでもマーカーを引いていて、それは次の1文です。

「将校の担任に属する通信法の制定に至りては最も明晰なる組織的脳力を要する至難の事業なりとす。」

通信の術力は、各種通信機を使用する技術ですが、使用現場におけるそれは下士卒の業務になり、その練習や実施は「決められたとおり」にすればよいため、比較的容易だとしています。

一方、通信の術力において難しいのは、将校の仕事である「下士卒の業務運用法を決める」ことだとしています。

戦術を円滑かつ効果的に行わしめるための『仕組』づくりが「明晰なる組織的脳力要する至難の事業」であると秋山真之は規定しているわけです。

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